結婚式お呼ばれアクセサリー・ジュエリーどう選ぶ?マナーと選び方のポイントをご紹介

結婚式お呼ばれアクセサリー・ジュエリー、どう選ぶ?
マナーと選び方のポイントをご紹介
2025年8月22日更新
まずは押さえたい!結婚式お呼ばれアクセサリー・ジュエリーの基本マナー

結婚式というフォーマルな場では、なぜアクセサリー・ジュエリーにもマナーが存在すると言われるのでしょうか。その理由の一つとして、ゲスト一人ひとりの装いが、会場全体の雰囲気を作り、新郎新婦へのお祝いの気持ちを表現するもの、という考え方があります。
結婚式の主役は、言うまでもなく新郎新婦のお二人です。ゲストの服装やアクセサリー・ジュエリーは、主役を引き立て、お祝いの席に華を添えるためのものとされています。ご自身がおしゃれを楽しむことはもちろん大切ですが、「主役より目立たないように配慮する」ということが、大切な基本マナーの一つと言えるでしょう。この「思いやり」の気持ちが、様々なマナーの根底にあると考えられます。
そしてその「思いやり」の気持ちを伝えるアイテムが、アクセサリー・ジュエリー。
「マナー」は堅苦しい慣習ではなく、二人の門出を祝うあなたからのお祝いの気持ちなのです。
【体験談】私が経験した、結婚式アクセサリーのちょっとした失敗談
ここで少し、私の個人的な体験談をお話しさせてください。私も20代の頃、初めて友人の結婚式に呼ばれた時のことです。
「せっかくのお祝いの席だし、おしゃれしなくちゃ!」と意気込んで、お気に入りのドレスに、当時流行っていた少し大ぶりのキラキラしたネックレスとイヤリングを合わせました。自分では「完璧!」と思っていたのですが…。
後日、式の写真を見て少し恥ずかしくなりました。披露宴のテーブルで、隣に座る花嫁の友人たちと話している写真。上品なパールや小ぶりなアクセサリーの友人たちの中で、私の胸元だけが照明を反射して少し目立っているように感じられたのです。まるで自分だけがスポットライトを浴びているようで、今思い出しても少し顔が熱くなります。
花嫁のA子ちゃんは「全然気にしなかったよ!」と笑ってくれましたが、私の中では少しだけ後悔として残りました。
この経験から、TPOに合わせたアクセサリー・ジュエリー選びはとても大切だと感じました。
自分が好きだと思える装いを楽しむことはもちろん大切ですが、場に合わせた装いも考えられるようになると、もうワンランク上のアクセサリー・ジュエリーの楽しみ方ができるように。
最初は「マナーなんて」と思っていましたが、いまではその「マナー」のなかで「どう自分らしく、二人にお祝いの気持ちを伝えようか」と考えることも楽しみになりました。
この記事が、皆さんのアクセサリー選びの参考になれば嬉しく思います。
昼と夜で異なる?アクセサリー・ジュエリーマナー

意外と知られていないかもしれませんが、結婚式の時間帯によってマナーに違いがあると言われています。さまざまな違いがありますが、特にアクセサリー・ジュエリーの「輝き」には、少し注意を払うと良いでしょう。
昼間の結婚式では、輝きを抑えた上品なものが基本とされています。太陽光や自然光の下で品良く見える、パール(真珠)や、輝きが控えめな天然石などがおすすめです。キラキラと光る素材、例えばクリスタルガラスやダイヤモンドがたくさん使われたものは、光を強く反射しすぎて派手な印象に受け取られる可能性があるため、避けるのが無難とされています。
宝石のカットはファセット・カットではなく、カボション・カットがおすすめ。
キラキラとした輝きでなく、さりげなく石の色の美しさが引き立ちます。
透明感のあるものは、装いに瑞々しさを添えて。サイズは小ぶりのものがさりげなくて素敵です。
一方、夜の結婚式・披露宴では、華やかで輝きのあるものが場を彩ってくれるでしょう。照明の下で美しくきらめく、ダイヤモンドやクリスタルガラス、ゴールドのアクセサリー・ジュエリーなどがおすすめです。
夜の結婚式・披露宴での華やかさのみせ方は大きくふたつ。
ひとつは、宝石や貴金属などの「素材の輝き」で華やかさを演出する方法。
もうひとつは「デザイン」で華やかさを取り入れる方法です。
昼間は控えた方が良いとされる輝きの強いアイテムも、夜のパーティーシーンではエレガントな印象を与えてくれると考えられます。また、華やかなデザインは、シンプルなドレスも簡単にパーティー仕様に格上げしてくれます。
このように、時間帯によってふさわしいとされる輝きが異なると言われています。招待状で時間を確認し、アクセサリー・ジュエリーを選ぶことをおすすめします。
【シーン別】これだけは避けたい?NGとされるアクセサリー・ジュエリー

良かれと思って選んだアクセサリー・ジュエリーが、意図せずマナーにそぐわないと受け取られないよう、具体的な例を確認しておくと安心です。
ここでは、アクセサリー・ジュエリーを選ぶときに考えたい結婚式・披露宴のNGマナーをご紹介します。
どのようなアクセサリー・ジュエリーを避けるべきなのでしょうか。
花嫁の特権とされる「白いアクセサリー」と「生花」は避けた方が良いとされています。ドレスと同様、アクセサリー・ジュエリーでも「白」は花嫁の色とされることがあります。真っ白なアクセサリーは避けるのが一般的です。ただし、パール(真珠)は例外として広く認められています。
パールはドレスのように大きな面積を占めないこと、また上品で控えめ、格式高い印象を与えるため、フォーマルな場にふさわしいアクセサリー・ジュエリーとして認められています。
また、生花の髪飾りも花嫁の特権とされることが多いので、ゲストは使用を控えるのがマナーとされています。
つぎに、主役より目立つ可能性のある「派手すぎる」「大きすぎる」デザインにも注意すると良いでしょう。大きな宝石がいくつもついたネックレスや、シャンデリアのように揺れる大ぶりのピアス・イヤリングは、花嫁より目立ってしまう可能性があります。あくまで上品な範囲で華やかさを添えることを意識すると良いでしょう。
自分が主役のパーティーではなく、ゲストとして場を盛り上げるための装いと考えると、過剰かそうでないかの線引きがわかりやすいですね。
そして、「カジュアルすぎる」素材やデザインもフォーマルな場にはふさわしくないとされることがあります。例えば、コットンパール、革、布、木製などの素材です。結婚式はフォーマルな場ですので、普段使いの印象が強いアクセサリーは控えるのが無難です。
結婚式・披露宴は新郎新婦や親族にとって一生に一度の大切な儀式。その一生に一度の場を大切に思って参加していることを伝えるためにも、日常の延長線上にあるカジュアルな素材ではなく、その場にふさわしい装い素材を選ぶことでお祝いの気持ちを伝えたいものですね。
その他にも、お祝いの席では縁起が良くないとされるアニマル柄やファーなどの「殺生を連想させるもの」、弔事を連想させる「黒真珠(ブラックパール)」、時間を気にしている印象を与え失礼にあたるとして「腕時計」の着用はマナー違反と見なされることがあります。
これなら安心!結婚式で輝くOKアクセサリー・ジュエリー

では、どのようなアクセサリー・ジュエリーが結婚式に適しているのでしょうか。ここでは、結婚式のゲストにふさわしいとされている定番のアイテムをご紹介します。
結婚式お呼ばれアクセサリー・ジュエリーの王道としてよく挙げられるのが、パール(真珠)です。その上品な輝きは、どんな色のドレスにもマッチしやすく、お祝いの席にふさわしい品格と清楚さを演出してくれるでしょう。一連のパールネックレスは最もフォーマルで、合わせやすいアイテムの一つと言えます。お祝い事が「重なる」という意味合いで、二連や三連のパールネックレスも慶事には好まれる傾向にあります。
少し変わったデザインなら、Y字のパールネックレスがおすすめ。定番の一連よりも少しモダンで、洗練された印象に。個性も演出しながらエレガントに着用できます。
パール以外では、上質で輝きの美しい素材もおすすめです。10K(10金)やプラチナの地金、ダイヤモンド、クリスタルガラスなどが挙げられます。
また、ご自身が既婚者である場合、結婚指輪は着けていくのが一般的です。婚約指輪も、お祝いの気持ちを表すのにふさわしい華やかなジュエリーですので、身に着けていくと素敵です。
【アイテム別】ドレスに合わせた選び方とコーディネート術
ここからは、アイテム別に、より具体的な選び方とコーディネートのコツを見ていきましょう。
「ネックレス」と「ピアス・イヤリング」、そして「ブレスレット」とアイテムごとに適した選び方をご紹介します。
ネックレスは、ドレスのネックライン(首周りのデザイン)に合わせて選ぶのが大切なポイントです。首元が詰まったデザインには少し長めのものを、デコルテが開いたデザインには鎖骨に沿うような短めのものが合わせやすいでしょう。首元にデザインがある場合は、ネックレスは着けずにイヤリングやピアスで顔周りを華やかにするのがおすすめです。
ピアスやイヤリングは、髪型とのバランスで選ぶと良いでしょう。アップスタイルには少し揺れるタイプも素敵ですし、ダウンスタイルには髪に隠れない一粒タイプなどがおすすめです。
また、ピアスやイヤリングは顔まわりを彩る重要なアクセサリー・ジュエリーなので、髪型との質感を揃えることも大切。しっかりとまとめたシニヨンには、鏡面仕上げの小さめフープイヤリングや、しっかりとした輝きのダイヤモンドの一粒ピアスでエレガントさを演出。
緩やかにまとめたアップスタイルには、柔らかな輝きの天然石イヤリングや、パールピアスがおすすめ。
さらに、ネックレスとピアスを両方取り入れる場合は、ボリュームのバランスも意識して。どちらも顔に近い位置につけるアクセサリー・ジュエリーのため、バランス調整が重要です。
たとえば、ネックレスが主役のときは耳元は控えめに。ピアスやイヤリングを強調したい場合は、シンプルなネックレスにするなど全体感を意識したスタイリングが、品格ある装いに仕上げるポイント。
ブレスレットは、お食事の際に邪魔になりにくい、華奢なデザインが基本とされています。指輪は、婚約指輪・結婚指輪以外に着ける場合は、派手になりすぎないよう1~2本程度に留めるのがおすすめです。
フォーマルな場で腕時計を身につけることは「時間を気にしている」という印象を与えることから、着用を避けるのが一般的。そこで代替アイテムとして活躍するのがブレスレット。
手首の出るドレスや袖丈の短いドレスに華を添えてくれるアイテムです。
手元に一本、ブレスレットを添えるだけで、全体のコーディネートを引き締めてくれます。全身をみて、どこか物足りない場合は一点投入してみて。きっとバランスの取れた華やかさを演出できるはず。
ワンランク上のアクセサリー・ジュエリー選び

基本マナーを押さえたら、さらに自分らしく、素敵に見せるためのヒントをご紹介します。
ワンランク上のアクセサリー・ジュエリー選びのポイントは2点。
「パーソナリティ」と「シーン」、ふたつのポイントからワンランク上のアクセサリー・ジュエリー選びをみていきましょう。
まずは「パーソナリティ」の観点からみるジュエリー選びから。
結婚式・披露宴に身につけるアクセサリー・ジュエリー選びは、新郎新婦のふたりが主役であることが前提ですが、つぎに大事なのがゲストである自分の個性や魅力を引き立てること。
無難であることに固執しすぎてしまったり、手持ちのものから選ぶという基準で選んでしまうことは避けたいもの。
大切なのは、フォーマルな場のマナーを守りつつ、自分のパーソナリティを自然に引き立てるジュエリーを選ぶことです。
自身に似合うアクセサリー・ジュエリーを見つけると、顔色が明るく見え、全体の印象がより洗練されることがあります。例えば、丸顔の方には縦のラインを強調するデザイン、面長の方には横にボリュームのあるデザインがおすすめと言われています。
また、パーソナルカラーに合わせて、イエローベースの方ならゴールド系、ブルーベースの方ならプラチナ系の地金を選ぶと、肌の透明感を引き立ててくれるでしょう。
また、「お呼ばれのためだけに買うのはもったいない」と感じる方は、普段使いや他のフォーマルなシーンでも活躍するアイテムを選ぶのが賢い選択と言えるでしょう。
あなた自身のパーソナリティを意識したジュエリー選びは、結婚式後の着回しにもつながります。あなたを輝かせるデザインは、日常の装いにも自然になじみ、長く愛用できる投資価値の高いアイテムになります。
シンプルな一粒パールのネックレスや、華奢な一粒ダイヤモンドのネックレスなどは、様々なシーンで活躍する万能アイテムと言えます。長く愛用できる上質なアクセサリー・ジュエリーを一つ持っておくと、いざという時に困らず、大人の女性としての品格を示すことにもつながるでしょう。
また、地金のラインが際立つミニマルなネックレスや、小粒のダイヤモンドをあしらった上品なデザインもおすすめです。
結婚式お呼ばれにおすすめのアイテム
ここでは、結婚式のお呼ばれにぴったりのアクセサリー・ジュエリーを3点ご紹介いたします
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【K10YG 淡水パールネックレス】
上品な輝きの淡水パールを一粒あしらった、シンプルなネックレスです。どんなドレスにも合わせやすく、一つ持っていると重宝するでしょう。1万円台という価格も魅力の一つです。淡水パールの内側から発光するかのような輝きは、肌に馴染みながらも身につける人の魅力を存分に引き出してくれます。普段のスタイリングにも取り入れやすいので、結婚式・披露宴のアクセサリー・ジュエリーを新調するなら、最初におすすめしたいアイテム。
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【K10PG ダイヤモンドピアス】
肌なじみの良いピンクゴールドに、小ぶりながらも美しい輝きを放つダイヤモンドをセッティング。耳元にさりげない華やかさをプラスしてくれます。あたたかみのあるピンクゴールドの輝きは、控えめながらも存在感を放って。ネックレスやブレスレットをピンクゴールドで合わせると、より統一感のあるエレガントなスタイリングに仕上がります。
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【プラチナ パールイヤリング】
フォーマル度の高いプラチナと、大人の品格を感じさせるパールを組み合わせたイヤリング。流行に左右されにくく、長くご愛用いただけます。合わせるテイストや年齢を選ばないので、プレゼントとしてもおすすめです。普段使いができるだけでなく、フォーマルシーンでも活用できるアクセサリー・ジュエリーは、特別な方へのギフトにもぴったり。
よくあるご質問(FAQ)

Q1. アクセサリー・ジュエリーは必ず着けなければいけませんか?
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【A1】いいえ、必ずしも着けなければならないわけではありません。しかし、ドレス一枚だけだと少し寂しい印象になることもあります。上品なアクセサリー・ジュエリーを一点加えるだけで、お祝いの席にふさわしい華やかさが生まれますので、着用されることをおすすめします。
Q2. 昼間の結婚式で、ダイヤモンドの婚約指輪を着けるのはマナーに反しますか?
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【A2】いいえ、そのように見なされることは一般的にありません。婚約指輪や結婚指輪は、昼夜を問わず身に着けて問題ないとされています。ただし、それ以外のダイヤモンドジュエリーを昼間に着ける場合は、輝きが強すぎない小ぶりなデザインを選ぶのが賢明でしょう。
Q3. 和装(着物)で出席する場合、アクセサリー・ジュエリーはどうすれば良いですか?
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【A3】和装の場合、ネックレス、ブレスレット、イヤリングなどの洋装用のアクセサリー・ジュエリーは基本的に着けないのが一般的です。結婚指輪は着けても良いとされることが多いです。髪飾りは、着物の柄や格に合わせて、かんざしや小ぶりなコームなど、和のデザインを選ぶと良いでしょう。
Q4. 友人の結婚式、どのくらいの価格帯のアクセサリー・ジュエリーが適切ですか?
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【A4】価格に決まりはありませんが、一般的には1万円台から3万円程度のアクセサリー・ジュエリーを選ばれる方が多いようです。価格よりも、フォーマルな場にふさわしい品格があるかどうかが大切と言えるでしょう。
Q5. パールなら何でもOKですか?コットンパールは避けた方が良いでしょうか?
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【A5】コットンパールは、その名の通りコットン(綿)を圧縮して作られた模造真珠で、カジュアルな素材とされています。そのため、フォーマルな結婚式では避けるのが無難です。本真珠や、それに準ずるガラスパールなど、上品な光沢のあるものを選ぶと良いでしょう。
まとめ

今回は、結婚式にお呼ばれした際のアクセサリー・ジュエリーのマナーと選び方についてご紹介しました。
基本マナーとして、主役は花嫁であることを念頭に置き、花嫁より目立たず上品な装いを心がけ、昼と夜で輝きを使い分けることが大切だと言えるでしょう。白いアクセサリー(パールはOK)や生花、派手・カジュアルすぎるもの、黒真珠などは避けるのが一般的です。定番のパールや、10Kゴールド、プラチナなどの上質な素材などがおすすめです。ドレスのネックラインや髪型、パーソナルカラーに合わせて選ぶと、より洗練された印象になるでしょう。
たくさんのルールがあって難しく感じるかもしれませんが、何よりも大切なのは「新郎新婦をお祝いする気持ち」ではないでしょうか。その気持ちを忘れずに、マナーという「思いやり」を大切にすることで、あなたの装いは自然と心からの祝福を伝える、素敵なものになることでしょう。
■ おすすめアイテム
【この記事の監修者】
監修企業:
株式会社 池田時計店
経歴:
1897年(明治30年)に徳島県で創業。以来120年以上にわたり、時計・宝飾品・眼鏡の専門店として、四国四県と広島県で店舗を展開。地域のお客様の「ハレの日」に寄り添い、特別な瞬間にふさわしい確かな品質のジュエリーをご提案し続けています。
メッセージ:
大切な方をお祝いする特別な日。何を着て、何を身に着けるか、悩む時間もまた楽しいひとときですね。この記事が、あなたの素晴らしい一日を彩る、アクセサリー・ジュエリー選びの一助となれば幸いです。マナーも大切ですが、何よりもお祝いする気持ちを大切に、あなたらしい輝きで素敵な一日をお過ごしください。もしジュエリー選びで迷われることがあれば、いつでもお気軽に私たちにご相談ください。
監修者企業情報:
- ●社名: 株式会社 池田時計店
- ●本社所在地: 徳島県徳島市東新町1丁目11
- ●オンラインサイト: https://www.ikeda-jewelry.com/